「安心R住宅」説明会を全国6か所で開催


10月6日付国交省報道によると、「住みたい」「買いたい」既存住宅の流通促進に寄与する事業者団体の登録制度(「安心R住宅」)の説明会が全国6か所で開催されるという。さてこの安心R住宅とは、簡単に説明すると、中古住宅の流通促進を目的に、対象物件をしっかり検査し、きれいな状態にして、点検履歴や保証などの情報が事前に確認状態できる住宅にお墨付きを与えますというもの。中古物件購入に関する消費者の不安を少しでも和らげようという狙いがあるようだ。日本では住宅取引の約3割が中古住宅となっているのに比べアメリカではその割合は約6割、その他ヨーロッパ諸国・オーストラリアでも軒並み中古流通のシェアは日本より高い。理由は多数ありそうだ、戦後の住宅計画・高度成長に植え付けられた価値観、杜撰な都市計画による低い住環境の価値、不動産売買システム、金融商品や税制優遇、家族形態の在り方、いずれもせっかく高い買い物をするなら新築にという新築神話を牽引する状態が続いている。その1つ「経年美」への価値、時間・歴史への畏敬は個人レベルで改善できるだろうし、そういう価値観を持っている方が人生豊かに過ごせるだろう。中古でも問題ないという世代はもう準備ができている。あとは新築でも中古でも住宅貧乏にならない制度を整えて、様々な人に住みつがれる家とともに豊かな人生を送れる不動産資産の形成ができる社会の実現を目指したい。

<悠悠ホーム広報企画課>


参考資料出展:国交省住宅局

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